全体最適できる
スペシャリストで
あれ

悪ノリでサービス開発できる
しなやかな環境を目指して

伊藤 健介(35)

シニアアーキテクト
ディベロップメントデザインユニット 横断アーキテクトG

CAREER HISTORY

  • 2006

    大手WEBサービス企業 入社
  • 2011

    リクルート 入社

大手EC企業で、事業視点を身につけたエンジニアとなるため社長の直接の指示のもとで徹底的に鍛えられたのち、自分の裁量で動ける環境を求めて2011年、リクルートに転職。エンジニア文化がない社内の空気を少しずつ変えてきた伊藤健介さんにキャリアチェンジについて聞きました。

INTERVIEW

INTERVIEW

ー 前職ではどんな仕事をしていたんですか?

大手のEC企業でサーバサイドエンジニアとして、EC事業の海外サイト立ち上げなどを行っていました。売上に直結するシステムだったので、社長から直接指示が来ることも多かったです。そのおかげで、エンジニアリングが事業にどういう影響を与えるのかを意識しやすく、事業視点でサービスを開発するマインドが養われました。
ただ、システムが大規模だった分、個人の考え方をすぐに取り入れることは難しかったですし、トップダウンでものごとが決まることが多く、窮屈さも感じていました。そんなとき、当時リクルートで働いていた知り合いから誘われて。新規ビジネスの立ち上げサイクルの早さ、個人の裁量の大きさが決め手となり、転職しました。

ー 転職してからはどんな仕事をしてきましたか?

ポンパレ、ポンパレモールの立ち上げ、indeedへの出向、『Airレジ』を始めとするAirシリーズのリファクタリングと、5年間でいろいろな仕事に関わりましたね。転職当時は社内にエンジニア文化はほとんどなかったのですが、社内でのエンジニアの扱いや見られ方は、この5年でかなり変わってきました。
そのひとつのきっかけになったのが、既存サービスで使われていたフレームワークを入れ替えたこと。汎用性や拡張性を考慮して、入れ替える決断をしました。エンジニアではない人にその価値を伝えることは難しかったのですが、粘り強く伝えました。結果的に、エンジニアからの発信で物事が動いたひとつの事例となったんです。他のエンジニアに「自分もやれるかもしれない」という意識を持ってもらうきっかけになったのではないかと思います。


悪ノリや勢いでサービスが立ち上がるためには、どんなものにも適用できるような、汎用的でしっかりとした基盤が必要です。

ー 変化してきたエンジニア組織の中で、現在はどんな仕事をしていますか?

『Airレジ』を始めとするAirシリーズを中心に、じゃらんやホットペッパーグルメ、ホットペッパービューティーなど、複数のサービスに関わっています。それぞれのサービスにおいて、大まかな設計方針を決めたりはしますが、ひとつの事業やプロジェクトに入り込みすぎず、一歩引いたところで全体を俯瞰できる位置にいることを心がけています。そうすることで、全体最適を常に保ちつづけることができるからです。
僕が主導で作るものは、フレームワークに依存しない共通ライブラリが多いですね。他の開発者の仕事の負担を軽減したり、システムを運用する中で長期的に価値を生み出したいと考えています。

ー 同僚のエンジニアは、どんな特徴を持つ人が多いですか?

当事者意識をもって自発的に動ける人が多いです。また、誰かが「やりたい」と言ったことを周りの人が応援する文化があるので、新しいプロジェクトが立ち上がるスピードが非常に早い。
一方で、サービス視点を持ったエンジニアをもっと増やしたいとも考えています。システムを使うユーザーのことをしっかりと考えたり、開発している案件が「事業視点でとらえた時に、どんな意味を持つのか」といったことまで考えられる人は、まだ十分いるわけではないと感じます。私が多岐に渡るサービスに携わっている理由のひとつもそこにあって、様々な開発組織の人たちに「サービスマインド」を養ってもらいたいんです。

ー 今後のキャリアプランを教えてください

極端に言えば、「悪ノリ」でサービスが立ち上がるようなシステム環境を作りたいと考えています。悪ノリや勢いでサービスが立ち上がるためには、どんなものにも適用できるような、汎用的でしっかりとした基盤が必要です。現在共通ライブラリの制作に取り組んでいるのも「強固な基盤づくり」という目標に向けての動きです。
働く上では常に「全体最適」を意識しています。現場に近い立ち位置で働きたいと考えているのも、課題解決の方法にたどり着いたとき、実際に手を動かす人がいなかった場合に自分が動ける状態でいるためでもあって。これも、「組織としての全体最適」のひとつかなと思います。
全体を捉えるために、普段の生活から常に思考トレーニングをしています。面倒に感じることや違和感を覚えたらそのままにせず、すぐに「どうしたら解決できるか」と考えてみます。そうやってトレーニングしていると、頭の中で想像できる世界が広がっていき、現実で課題にぶつかったときも、解決にむけた想像力が働きやすくなるんです。これからも、多角的な視点を持ち、全体最適を常に意識したスペシャリストであり続けたいですね。